先日、CLASSTAにて、傳うさんによる「四海波(しかいなみ)の竹カゴづくりワークショップ」を開催しました。
CLASSTAで傳うさんをお迎えするのは今回が初めて。
午前は四海波の “小・大”、午後は “大”を製作し、一日を通して竹と向き合う時間となりました。
竹かごづくりは、竹ひごを編むところから始まると思っていました。
でも、お話を聞くと、そのずっと前からものづくりは始まっています。
竹やぶへ入り、自ら竹を伐り出し、乾燥させ、一本一本竹ひごに仕立てていく。
どんな竹が適しているのか、節や繊維の向き、季節による違いなど、普段なかなか知ることのできない竹のお話もたくさん聞かせていただきました。
ワークショップで使った竹ひごも、もちろん傳うさんが準備してくださったもの。
手元に届くまでには、何日も、何か月もかけた丁寧な手仕事があります。

そんな竹ひごを使い、いよいよ四海波づくりがスタート。まずは節の位置を確認しながら、縦と横の竹ひごを一本ずつ交互に組んでいきます。
土台ができたら、平面だった竹を少しずつ立ち上げ、竹ひごを数本まとめながら形をつくっていきます。
重なり方や表裏を確認しながら編み進める作業は、思っていた以上に繊細。
最後は、余った竹ひごを一本一本差し込みながら、美しい波の模様を整えていきます。丸みや目の詰まり具合、波の表情を少しずつ整えると、世界にひとつだけの四海波が完成しました。
完成した作品を並べると、左から〈小・小・大・大〉。同じ材料を使い、同じ手順で編んでいても、大きさや丸み、編み目の詰まり方まで、一つとして同じものはありません。
手仕事だからこそ生まれる、その人らしい表情。完成した作品を見比べながら、皆さん自然と笑顔になっていました。
今回のワークショップを通して、竹かごを編む楽しさだけでなく、その背景にある素材や手仕事の積み重ねにも触れることができました。
次回は、お料理教室とのコラボレーションもできたらと思っています。
自分で編んだ竹かごに料理を盛り付け、そのまま食卓を囲む。そんな、暮らしまで楽しめる時間をご一緒できたら嬉しいです。
イベントの概要はこちら「傳う”竹籠づくりWS”|2026.7.6」
傳う tsutau(Instagram)
1983. 熊本県水俣市生まれ。幼少期より山川海で遊び、自然の造形美に触れる。
2002. 北九州市立大学にて心理学を専攻。勉強の傍ら臨床現場に出ながら人間形成やキャリア形成、カウンセリング技法などを学ぶ。
2022. 西日本一帯にて福祉従事者として臨床現場を長く経験する中、故郷水俣の竹細工に触れ、個人で制作ならびに放置竹林整備を開始。制作の傍ら、九州各地の工房を訪ねながら、【時代とこころに合ったものづくり】【福祉と竹の融合】についての修養を積む。
2025. 竹細工工房「傳う」を展開する。
