ウッドポリッシュを使った、定期的なお手入れ方法
使い込むほどに色合いが深まり、少しずつ表情が変わっていく、そんな経年変化も、無垢材や突板ならではの楽しみのひとつです。一方で、何もせずに使い続けていると、木肌は少しずつ乾燥し、ツヤがなくなったり、カサつきを感じたりすることも。
そこでおすすめしたいのが、 “約3か月に一度の定期的なお手入れ” です。
今回は、ウッドポリッシュ(木部用クリーナー)を使った、手軽にできるメンテナンス方法をご紹介します。
私たちがおすすめしているのは、「3・6・9月にウッドポリッシュで木肌を整え、12月にワックスでしっかり保護する」というサイクル。
定期的にお手入れをすることで、木のうるおいを保ち、心地よい風合いを長く楽しむことができます。作業は30分ほどで終わるので、「最近少し木肌が乾燥してきたかな?」と感じたタイミングで、ぜひ気軽に取り入れてみてください。
使用するもの|オイル
今回使用するのは、ハワード社の「オレンジオイル 473ml」
天然のオレンジオイルを主成分とした木部用クリーナーで、汚れを落としながら木に自然なツヤを与え、コンディションを整えてくれます。
普段のお手入れ感覚で使えるので、オイルメンテナンスが初めての方にもおすすめです。
※木製のスプーンや食器など、口に触れるものには使用しないでください。
SYNC-FURNITUREのショールームでも販売しているので、気になる方はスタッフまでお声かけください。
準備するのも| ウエス
オイルを塗るための布(ウエス)を準備します。ホームセンターなどで販売されているウエスでも大丈夫ですし、着なくなった綿100%のやわらかいTシャツなどでも十分です。
作業しやすい大きさに切って
・水拭き用、乾拭き用
・オイルを塗る用、拭き取る用
の4枚以上を用意しておくと、作業がスムーズです。
メンテナンス前の状態
今回は、ショールームのキッチン背面収納を使ってメンテナンスしていきます。
毎日スタッフがコーヒーを淹れたり、お昼ご飯を作ったりしている場所なので、扉にはコーヒーのシミや汚れが。濡れた手で引き出しを開けることも多く、取っ手まわりには水分が乾いたあとにできた、白っぽい跡も見られます。
ここからどこまできれいになるでしょうか。
①表面を整える(水拭き・乾拭き)
まずは、表面の汚れを落としていきます。
水で濡らして固く絞ったやわらかい布で、木部全体を水拭きします。
コーヒーなどの目に見える汚れは、ここで落としておきましょう。今回使用するオレンジオイルは木部用クリーナーですが、コーヒーなどの水分を含んだ汚れは、オイルだけでは落としきれませんでした。
汚れが残ったままオイルを塗ると、そのまま表面に残ってしまうこともあるので、まずは水拭きでしっかり汚れを落とします。
水拭きしたあとは、乾いたやわらかい布で水分を拭き取ります。
水拭きをすると、木肌の表面に残っていた油分も一緒に落ち、一時的に少しカサついたように感じることがあります。だからこそ、このあとのオイルで木にうるおいを与え、しっかりと浸透させていきます。
水分が残ったままだとオイルがうまく染み込まないこともあるので、乾拭きで余分な水分を取り除いておくことも大切です。
水拭きだけでも、コーヒーの汚れがきれいに落ちました。
② オイルを塗る
表面がきれいになり、しっかり乾いたら、いよいよオイルを塗っていきます。水拭きで汚れを落とした木肌に、オイルをしっかり浸透させていきましょう。
ウエスにオレンジオイルを数回プッシュし、適量を含ませます。
家具やテーブルに直接スプレーするのではなく、必ずウエスに吹きかけてから使いましょう。直接吹き付けると、液だれやシミの原因になることがあります。
オイルを含ませたウエスで、木部全体に薄く、均一に塗り広げていきます。
天板だけでなく、小口や脚、扉なども忘れずに。木目に沿って、やさしく塗っていくのがポイントです。
取っ手など、オイルをつけたくない部分は避けながら作業します。特に真鍮の取っ手は色が変わることがあるため、気になる場合は、あらかじめマスキングテープなどで保護しておくと安心です。
見る角度を少し変えてみると、オイルを塗った部分と、まだ塗っていない部分の違いが分かりやすくなります。
(写真:右側の扉は塗布後、左側の扉は塗布前)
④ 余分なオイルを拭き取る
全体に塗り終えたら、乾いた別のウエスで余分なオイルを拭き取ります。
今回使用したオレンジオイルは粘度が低く、浸透性が高いため、塗ってすぐに拭き取ることができます。拭き取るときも、木目に沿ってやさしく。
※使用するオイルによっては、塗布後に浸透させる時間が必要なものもあります。使用前に、必ず商品の使用方法をご確認ください。
⑤ 乾燥させる
余分なオイルを拭き取ったら、あとはしっかり乾燥させます。今回は、半日ほど乾燥させればメンテナンス完了です。
木肌に自然なツヤが戻り、触れてみると、しっとりとした心地よい手触りに。30分ほどのお手入れで、汚れが落ち、木肌にもツヤとうるおいが戻りました。
左右を見比べると、メンテナンス前後の違いがよく分かります。
(写真:左側の扉はメンテナンス前、右側の扉はメンテナンス後)
使用したウエスの処分について
最後に、使用したウエスの取り扱いについて。オイルの種類によっては、空気中の酸素と反応して発熱し、自然発火する可能性があります。
使用するオイルによって処分方法が異なるため、必ず商品の注意書きを確認し、適切な方法で処分してください。今回使用したオレンジオイルについても、安全のため、使用後のウエスは水で十分に濡らしてから処分することをおすすめします。
木の家具は、使いながら少しずつ表情が変わっていくもの。だからこそ、定期的に手を入れてあげることで、また気持ちよく使い続けることができます。
特別な道具や難しい作業は必要ありません。「ちょっとカサついてきたかな?」と思ったら、木に触れてみるところから。30分ほどの小さなお手入れで、これからも木の風合いを楽しんでいきましょう。












